今日下北沢のB&Bという本屋さんで開催された
「あなたらしい映画の見方をさぐる三宅塾」に参加してきました。
スクリプトドクター、脚本家で『スクリプトドクターの脚本教室』の著書である
三宅隆太さんの新刊『これ、なんで劇場公開しなかったんですか?』刊行記念のイベント。

映画美学校時代に三宅さんは脚本コースで講師をしていらっしゃってときどきロビーでお話ししていたりしていたのですが、『ヴェルニ』の脚本の改稿でどうにもこうにもいかなくなったときに、フィクションコースだったわたしは直接の生徒でなかったにも関わらずご相談に乗っていただいたことがありました。
自分の内面に迫っていく道筋で泣きそうになるほど胸が震えたり、逆にちょっと苦しくもなったり、お話の内容もだけどその濃密な空間は今でも強く印象に残っています。
最近なかなか改稿に手がつけられなくてどうにかしたい!と思って読んだ『スクリプトドクターの脚本教室』。
シド・フィールドとかいろんな脚本術の本を読んでもすっきりしなかったことが、まさにこの本に書かれていた、、!(気になる人はぜひご購入を!)
三宅さんのお話を久しぶりにお聞きしたいなと思って直近にあったのが今回のイベント。
「映画の見方」なんて自由でしょ?って思うかもしれないけれど、「正しい映画の見方」的なマニュアル論ではなく、それぞれの映画の意図を汲めてるかという視点からのまったく押し付けがましくない、むしろ自分の内面に問いかけるようなお話。
たとえば最近観た『La La Land』にまったくノレなかったり、逆に自分がもう死ぬほど好き!っていう映画をあっさり一言で全否定されてしまったり、たまらなく感動したんだけれど、どこにそんなに自分が感動したのかがわからなかったり…
改めて考えてなかったけど、「映画の見方」について問われる場面って日々遭遇しているなー。
「自分は何故、あの映画が好きなのか?」
自分の感じ方に正直になりながら向き合うための方法として三宅さんが提案していたのが
「映画オールタイムベスト10」
を書いてみること。
ピックアップのポイントは
「無人島に持っていくならどれ?」
無人島に行ったら、もちろんスクリーンもPCも電気もない!
それでもそばにあれば幸せ!そんな10本。
そこで自分なりに考えてみました。大好きな作品は数え切れないくらいたくさんある。
でも自分の人生になくてはならない映画、愛してやまない映画はなんだろう。
思い直して変更するかもしれないけれど、今思うのはこの10本!
ジャージャンッ!
1. 『トリコロール 青の愛』
(Trois Couleurs: Bleu)/監督:クシシュトフ・キェシロフスキ(Krzysztof Kieślowski)
2. 『奇跡の海』
(Breaking the Waves)/監督:ラース・フォン・トリアー(Lars von Trier)
3. 『ベティの小さな秘密』
(Je M’appelle Elisabeth)/監督:ジャン=ピエール・アメリス(Jean-Pierre Ameris)
4. 『アデル、ブルーは熱い色』
( La vie d’Adèle – Chapitres 1 et 2)/監督:アブデラティフ・ケシシュ(Abdellatif Kechiche)
5. 『ポンヌフの恋人』
(Les Amants du Pont-Neuf)/監督:レオス・カラックス(Leos Carax)
6. 『JUNO』
/監督:ジェイソン・ライトマン(Jason Reitman)
7. 『ホームアローン2』
(Home Alone 2)/監督:クリス・コロンバス(Chris Columbus)
8 . 『東京物語』
(Tokyo Story)/監督:小津安二郎(Yasujiro Ozu)
9. 『サマリア』
(Samaria)/監督:キム・ギドク(Kim Ki-dŏk)
10. 『赤い風船』
(Le Ballon Rouge)/監督:アルベール・ラモリス(Albert Lamorisse)
はい、偏ってます。
ラブストーリーと子ども映画多め。
でもこれが自分の価値観を形作ってきた映画なんだよなー。
改めて自分自身と自分のやりたいことを見つめ直せそうです。
それぞれの作品を語り始めると長くなるので今日はこのへんで。
おやすみなさい。