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完璧な微笑

  最近、過去の写真を見返している。 特に旅行に行ったときの写真。     ひとりで旅をしていると、美術館を訪れる機会は自然と増えるものの その瞬間には感動しても、美術に対して造詣も深くないわたしは 大抵帰国してしばらくするとほとんど忘れている。     10年以上に初めてひとりで海外へ行ったときは 美術館が大小関わらず写真OKなことに感動して 最初は観るものすべて残してやろうくらいの勢いで撮っていたものの   帰国して膨大な写真を前に、見返す大変さに気づいてからは (最初は印刷してたのもある) なんとなく自分の中で引っ掛かったものだけ撮るようになっていった。 写真を撮っても、ほとんど忘れちゃうんだけどね。     でもそんなほとんど記憶から消えていたような美術も、 見返すと、衝撃があったり、観たときの感覚がぶわーっと蘇ったりして、 けっこう楽しい。   それに付随してしばらくは行けそうもないその国に想いを馳せたり。     というわけで、ランダムに引っ掛かったやつ一個目!   「完璧な微笑」(勝手につけた。昔からタイトルセンスない)       正式には、 Giulio Aristide Sartorio, Il Precursore ジュリオ・アリスティド・サルトリオ 、「先駆者」 (写真あんまり上手くなかったので、URL貼っときました)       美しいーーーー!! 美術の造詣が深くないので(2回目) 言葉が足りないのはご了承ください。     まずイエスが美形。 パステルブルーの背景に白の衣服がぱっと目を引くけど、 それ以外は暗澹としている怪しさが良い。     そしてそして、この絵のなにがいちばん良いって 中央の白いベールで顔が隠れたヨハネの微笑が最高。 肋骨と血色の悪さがなんともいえない。     ぎゅうぎゅう感あって、なんだか気持ち悪い配置、バランスも(褒めてる) 自然に、視線がヨハネの表情に向かうのも不思議。     ああ、このボキャブラリーのなさ。。。 オフィシャルの説明読んでも、いまいちちゃんと理解できないんだよな〜 だれかこの絵を解説してくれる人いたら教えてください。   これはちょうど3年くらい前の、三密必至のバチカン美術館にて。 予約して行ったから長蛇の列を通り抜けてするりと入れたものの 中はちょっと苦しくなるくらい人がいて、すごく疲れた記憶があるけど それでもなんだかローマ史好きだからか、いろいろ印象に残ってるな〜   こんな微笑みができるようになりたいです。     おわり   追伸、 船木結ちゃん(アンジュルム ...
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身体性、新体制

身体性について書こうと思ってスペースを押したら 「新体制」になった。 でもそれもそうかもって思った。 昨日落合陽一さんの番組を観ていて、 いわゆるベンチャー感!みたいな人はあまり得意ではないけれど わたしは1つ年上の彼がけっこう好きで、 彼の言葉は自然と身構えずに、落ち込まずに聴ける。 わたしは最近1日に3回くらいは 狭い東京のひと部屋で大して上手くもない単純な英語で叫んでいて、 たぶんどこかおかしい。 そう。もうデジタルから脱したい。 そんなこと書きながらネットにこれを放っている時点で矛盾? 小学校からPCを使い始め、今じゃツールもそれなりに使えて、 ムダなシステムも会議もキライだけど、 でもデジタル派かと言われればそうじゃない、ことが最近わかった。 そもそもデジタル派なんて人、本当に存在しているんだろうか。 たいせつなもの、 光と振動と、体温。 それがあるときに、デジタルも好きになっていたんだ、多分。 ...
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the Star Festival

だれしも、自分が死んだらどうなるのかななんて考えたことは一度はあると思う。 それがエゴだとしても、やっぱりだれかが悲しんで泣いてくれたり、自分との記憶を思い起こして、大切に想ってくれたら、なんて考える。 『トリコロール白の愛』みたいに、「死んだ」って本気で嘘をついたら今どうなるんだろうな〜なんてものすごく真剣に考えたこともある。 さすがに行動にうつしてはいないけれど。(でもちょっとやってみたい気持ちはいまもちょっとあるかも) 今年、昔の知人が亡くなった。自殺だった。 久しぶりに会うひとたちと、隠しきれないやるせない気持ちをにじませながら他愛もない話をした。 葬儀が始まって、流れ始めた電子音楽と会場の空気のそぐわなさに不思議な感覚を抱いていたら、ご遺族の方からその人がつくった曲だという言葉があって、なんだか一瞬ほっとしてしまった。 ほっとしたという言葉は適切ではないのかな。 ただその人が生きていた時間が、そんな光景が、一瞬その場で浮かんで形作られて、そんな風だったか理解するほど近い関係ではないけれど、ああよかったなんて思えたのだ。 自分が死んだ後、特別だれかに悲しんでほしいとかもないし、すぐ忘れ去られても構わないと今は思ってるけれど(いざとなったら真逆のこと言いそうだけど...)、その人が生んだものが、その人がいない場所でもつなげてくれるっていいな。 カレンダーアプリから、七夕の祖父の誕生日の通知がきて、 生きてたら86歳か〜なんてちょっとセンチメンタルになったりして、書きました。 AIで死んだ人と話せるようになったらいいな。 七夕は星が見えたらいいな。七夕って英語で"the Star ...
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すすめる愛。

気になった本を買いたいという衝動は日々起きても全部購入していたら生活していけないので、もともと買おうと決めていたもの以外は図書館で探してみることが多い。 特に本屋で新作のコーナーを見ているとアドレナリンが出て大変なことになるし、人の評価や口コミに惑わされたくない、のっかりたくないという捻くれた性格なのもあり、とりあえず予約だけして大量の数の順番待ちをして忘れたころに読んだりすることが多いのだけど、それは「今この本を読め」というお告げっぽくてちょっと楽しかったりもする。 図書館から順番が来たというメールが入った。『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』だった。 『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』 すごかった。もっとふざけた本だと思ってたのに、超大作ノンフィクション!著者の花田菜々子さん自身の人生が蘇生していく過程に、その飾らない、柔らかくも強さのある文体にやられてしまった。 まだそこに載せられた本は読んでいないけれど、この本で人に本をすすめる過程を読んだだけで自分が悩んでることとか、いろんなことが解かれるような感覚があった。 そのひとつを挙げると、近年、生ぬるい世間話にうずうず(というかぞわぞわ?)することにそして周囲の人がそうならないことに気づく場面が多く、とはいえ面白いと思わないものを面白いと思うようになるのは難しくて、ある種の職業病ってことで諦めていたんだけど、 花田さんが苦手に思った人のエピソードや、人と話すことへの変化を読んで、こう思ってる人もやっぱりいて、それって悪くない、楽しいことなんだなと花田さんから見える世界を通じて勇気付けられた。これはほんの一部で、なにかに閉塞感を感じているひとはとにかく読んでみてほしい! 読み終わって、人になにかをすすめたり、すすめられたりする機会ってとても多いけどそれを届けたり受けとったりって実はすごく難しいということを改めて振り返った。 信頼してて、自分のことを理解してくれているからこそすすめてくれていることはわかっていても、そのときの自分や、自分とその相手の関係性で手がのびなかったり、余計なお世話みたいに思えて受け流したりすることもある。 逆に私がその人のことを想ってなにかをすすめて実際に読んだり観てくれたりしたらすごく嬉しいけど、そうしてくれないと勝手だけどちょっとムカついてしまったり。 でもあとから、その作品、いや、その作品を通じてその人自身に向き合うことができたときに、新たな発見があって、その人が自分のことをどう想っていてくれたかということ自体にも出会えたりする。 最後に花田さんが書いていたけれど、自分が撮ったもの、書いたもの、小さくても大きくても、それがそんな媒介する存在として生きていたらそれってすごいことだな。 Sufjan Stevensの"Carrie & ...
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