病室

子どもの頃、祖父母がいろんなあれで長期、短期に関わらず入院すると

お小遣いで花を一輪だけ買ってお見舞いに行った。

 

毎回花の種類や色を変えて

我ながらいいセンスしてるな〜なんてにやにやしながら

病院まで自転車を走らせた。

 

自転車置き場から大学病院に入るには

検体室らしい部屋の前の薄暗い廊下を通らなければならず

 

おばさんと一緒にいくと

「プールみたいな水槽にぷかぷか死体が浮かんでいるんだよ〜」と脅されて

その廊下を通るときはいつも少しだけそわそわした。

 

 

病院独特のいやなにおいを嗅ぐと、その廊下を思い出す。

だけど、そのあと楽しいことが待っていたからか、今でもそんなにきらいじゃない。

 

ひとりでくる孫娘を、周りの患者さんや看護師さんに

自慢げに話す祖父母を見るのも、照れくさいけど嬉しかった。

 

学校帰りに行くと、少しするとだいたい夕食の時間に重なって

祖母はわたしに病院食を食べろ食べろと言って聞かないので

そんなに好物ではなくても、ちょっとずつ味見した。

 

大人になった今はそんなに食べたいような代物じゃないけど

子どもの頃はベッドの上で食べる病院食というのが

スペシャル感があって、楽しかったな〜。

 

そんなこんなでわたしは今でも病院に行くのがけっこう好きだ。

あ、歯医者と婦人科以外。(痛いしこわいから)

 

最近は顔面強打し脳外科でCT検査して、眼科で初めてやる眩しくなる検査して

婦人科で子宮頸癌検査して、また今月中に健康診断とインフルの予防接種して、

病院行きまくり月間なんだけど、

 

落ち込んでるときに病院行くと、看護師さんとかお医者さんが優しいと

けっこうそれだけで元気になる。

 

でもこれもあんまり苦しい思いを自分がまだしてないからなのかもしれない。

いつか歳を重ねて「まだ若いから大丈夫ですよ〜」って言われなくなって

病気が増えたら、病院なんてもうまっぴらだと思うんだろう。

 

今は特にそんな当たり前に医療が受けられる状況を感謝しつつ

やっぱり少し健康診断は怖い今日この頃。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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