あまりのじれったさにむずむずしたり
何度すれちがえば気がすむんだー!と心の中で(ときには声にだして)叫びつつ、
3回観ててものめりこんでしまった『あすなろ白書』。
最終回のなるみ(石田ひかり)のモノローグが瑞々しくて切なくて、大人になった今だからこそここまで響くのかもしれないけど、声も台詞もすごくいい。
以下引用。
もう君たちは忘れてしまっただろうか
あの頃の風景を
あのときの風のにおいを
あの頃の光の騒めきを
やがてぼくたちは忘れてしまうんだろうか
こんなにも真剣に怒ったり 迷ったり 泣いたり 傷つけたりしても
やがて 時が経てば笑って思い返して
そしてそのうち思い返すこともなくなるんだろうか
だけどそのとき
たしかにわたしはそこにいた
あなたの人生の中で
あなたはいつもヒロインとして輝き続ける
人生という名の物語は
これからも続いていく
そして
ぼくたちは
生き続ける
このモノローグの中にこの物語の純粋さとか、寂しさとか、命とか、そういうこと全部詰まっている気がして。
それにしてもこの頃の木村拓哉(取手役)はものすごーーーーくかっこいい。
視線にやられる。
おもしろいラブストーリー、青春ものって、脇役の人が輝くようにつくられていて、作者も本当に好きなのは脇役の人なんだろうな〜って勝手に思う。
『天使なんかじゃない』とか『FRIENDS』とかね。(どちらも主役大好きだけど)
わたしが『あすなろ白書』でいちばん好きなのは星香だな。
おわり。