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the Star Festival

だれしも、自分が死んだらどうなるのかななんて考えたことは一度はあると思う。 それがエゴだとしても、やっぱりだれかが悲しんで泣いてくれたり、自分との記憶を思い起こして、大切に想ってくれたら、なんて考える。 『トリコロール白の愛』みたいに、「死んだ」って本気で嘘をついたら今どうなるんだろうな〜なんてものすごく真剣に考えたこともある。 さすがに行動にうつしてはいないけれど。(でもちょっとやってみたい気持ちはいまもちょっとあるかも) 今年、昔の知人が亡くなった。 久しぶりに会うひとたちと、隠しきれないやるせない気持ちをにじませながら他愛もない話をした。 葬儀が始まって、流れ始めた電子音楽と会場の空気のそぐわなさに不思議な感覚を抱いていたら、ご遺族の方からその人がつくった曲だという言葉があって、なんだか一瞬ほっとしてしまった。 ほっとしたという言葉は適切ではないのかな。 ただその人が生きていた時間が、そんな光景が、一瞬その場で浮かんで形作られて、そんな風だったか理解するほど近い関係ではないけれど、ああよかったなって思った。 自分が死んだ後、特別だれかに悲しんでほしいとかもないし、すぐ忘れ去られても構わないと今は思ってるけれど(いざとなったら真逆のこと言いそうだけど...)、その人が生んだものが、その人がいない場所でもつなげてくれるっていいな。 カレンダーアプリから、七夕の祖父の誕生日の通知がきて、 生きてたら86歳か〜なんてちょっとセンチメンタルになったりして、書きました。 AIで死んだ人と話せるようになったらいいな。 七夕は星が見えたらいいな。 七夕って英語で"the Star ...
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【いとしいひと】レインボーリールと大須にじいろ映画祭で上映!

こんにちは。またすっかり放置してしまいました。 なにをしていたかというと、イタリアに一人旅に行ったり、引っ越し先を探したり(大変だった…)、短編の脚本を書いたりしていました。 7月に入ったらいろんなことが落ち着きそうな、そうでもないような。   さて早速ですが、お知らせです。   監督作、『いとしいひと』が 第26回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~ のコンペティションで入選、上映されます!   日時:7/17 (月・祝) 16:00~ 場所:スパイラルホール(表参道)   当日は主演の上原剛史さんと登壇予定です! 初めてのLGBT、クィア系映画祭での上映、少しドキドキしながらも楽しみだなー!   当日は観客のみなさまからの投票でグランプリが決まるそうな。 ぜひ投票していただけたら嬉しいですq^;     映画祭自体は 2017年7月8日(土)-14日(金)  @シネマート新宿 ※夜間のみの開催 2017年7月14日(金)-17日(月・祝) @スパイラルホール(3F)   で世界各国から選ばれたおもしろそうな作品が上映されます。   個人的には   『アンダー・ハー・マウス』 『キキ―夜明けはまだ遠く―』 『マッド・メアリー』   が気になる。   チケットは下記の方法でご購入いただけます。 ■チケットぴあを通じて購入する 1回券(スパイラルホール上映回) 販売期間 ~7月11日(火)23:59 ■各会場・店舗などで直接購入する   http://rainbowreeltokyo.com/2017/program/rainbow_reel_competition2017     そしてもうひとつ。 地元名古屋の大須で開催される大須にじいろ映画祭でも『いとしいひと』が上映されます! 日時:8/19(土)、20(日) ●スケジュール  開場は上映時間の15分前の予定です。全席自由席、入替制 8/19(土)           14:00-15:30 Aプログラム 16:00-17:30 Bプログラム ★『いとしいひと』上映 18:00-20:00 交流パーティー 8/20(日) 15:00-16:30 Bプログラム★『いとしいひと』上映 17:00-18:30 Aプログラム  上映開始30分以上経過後の入場はお断りします。 ●鑑賞料 1作品1300円 予約特典1ドリンクつき(前日24時までの予約に限ります) ★チケットはありませんので、ネット予約、店頭、電話予約で受付けます。 ご予約はこちら。 http://theatercafe.blog.fc2.com/blog-entry-755.html   高校時代はよく大須の古着屋巡ったり、ごはん行ったりしていてまさに青春の地! 最近は帰省してもなかなか行く機会がないんだけど、街並み変わってるのかな〜   こちらもLGBT、クィア系の映画祭です。 名古屋の方、ぜひ観に行っていただけたら嬉しいです ...
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『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』

3月25日に公開した 『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』 ※以下ネタバレあり   監督:マイウェン(元女優でリュック・ベッソンの元妻!)   第68回カンヌ国際映画祭女優賞受賞。『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』から30年、 大人になったすべての女性たちに贈る――運命の再会を果たし、激しい恋に落ちた男と女の10年間の物語       『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』 雪山から物語は始まる。弁護士のトニー(エマニュエル・ベルコ)がスキーで怪我をし、そのリハビリの過程の中で10年前を振り返る。 弟(ルイ・ガレル)カップルと共に訪れたクラブで、かつて憧れを抱いていたジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)と再会。二人はすぐに恋に落ちる。プレイボーイのジョルジオにトニーは不安を抱くが、トニーはジョルジオの不安を取り除くように全身で愛を伝える。「君の子供が欲しい」というジョルジオ。トニーは男児を妊娠し、二人はささやかな結婚式を挙げ幸福に包まれる。しかしそんな幸福な日々は長くは続かなかった。メンヘラの元カノのもとへ通ったり、勝手に自分用に近くのマンションを借りたり、浮気をしたり、悪気もないジョルジオにトニーは次第に疲弊し、怒りが爆発する。自殺未遂にまで至った彼女はジョルジオとの別れを決意するが、彼は逆上し脅迫までする。別れても別れても、苦しみ悶えながら二人は何度も引き寄せ合う。 傷を癒しながら激動の10年間を振り返るトニー。 思い出しながらあらすじを書いたので、順序間違っててもご勘弁を!   『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』 とにかくダメ男なジョルジオ。 それは登場シーンからすでにプンプン匂ってるんだけど、それでも抗えない魅力、色気があって、これはもう破滅しても好きになるしかない……!と思うくらいのいい男。 イケメン、金持ち、高身長、料理上手、、ととにかく全部兼ねそろえてます。   トニーも彼がモテるのはわかるから心配になったり、若くもなくそれほど美人でもない自分と彼の周りの女性を比べてしまったりするけど、彼はすぐにオフィシャルに彼女を人に紹介したり、「君は他の女とはちがう」と言ってくれたり…...次第に彼の誠実な愛を信じるトニー。   わかるよ、、、信じちゃうよね、こんな行動してくれたらさ。   弟のソラルは初めから、調子の良いジョルジオを好きになれなくてストッパーの役目を果たしてるんだけど、こんなシチュエーションのときだいたいその予見をしてくれるのは身近にいる男友達だったりすることが多い気がします。   彼女が始めは彼に強く言えずどんどん蓄積してって爆発しちゃったり、限界をこえて薬にどっぷりはまってしまったり、自殺未遂したり、裏切られたり、恫喝されたり、、、   印象的だったのが、トニーの目がまるで怪物でも見ているかのように、ジョルジオを見つめるシーン。 「……このひとなに言ってるの?」って自分の範疇をはるかに超える言動をしてくるとき、相手がまるで異世界のもののように見える瞬間を経験したことがあるので、共感とともにその演出に惹きつけられた。   そんな目に遭ってまで、愛する小さな息子までいるのに、なぜ彼女はドラッグ中毒の彼を断ち切ることができないのか。 バカじゃないの?と思う人もたくさんいるでしょう。   ふたりは、ふたりの形、方法で運命共同体として結び合っていて、周囲からは異常に見えてもその渦中にいた頃のふたりは、ある意味で幸せだったんだろうなと私は思う。健康的ではないけれど。離れても求め合い、傷つけあい、それでも惹きつけあう。 彼女たちはあの後どうなるんだろう。最後にはふたりはまた一緒になるんじゃないかと、私は想像した。 タイトルの"Mon ...
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